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ユナイテッド・シネマ豊洲がオープン一年経過
2007年10月30日 (火) 00:24 | 編集
ユナイテッド・シネマ豊洲、梶谷武志支配人へのインタビュー記事から。

一年間の興行成績について

動員60万人強、興収8億円、総売上10.5億円強。ローカルのシネコンはオープンから3年くらいでゆっくり数字を伸ばしていくが、UC豊洲は東京の都心に立地するため、一気に数字を伸ばす垂直型の立ち上げを目指した。当初の目論見よりは、上昇のカーブが緩やかではある。

集客について

商圏は足元の江東区がメイン。他に勝どき・月島・晴海など中央区の一部、江戸川区の一部、湾岸道路やJR京葉線を利用できる千葉県内。客層は20代後半〜30代のカップルや女性、いわゆるアダルト層が中心で、入居先のららぽーと豊洲と共通している。

ファミリー層はまだ定着していない、との話。交通手段に関しては

有楽町線(JR京葉線から新木場での乗換え客を含む)が4割、車が3割。他に近隣から徒歩や自転車での来場者も多い。ゆりかもめは沿線の居住人口が少なく、当劇場へのッ来場者も少ないようだ。ららぽーと、UCとも完全な土日型の施設で、当劇場の土日の動員は1週間の全動員の半分以上を占める。

(以上、文化通信速報10/22)

クラブスパイス会員は1万人超。全スクリーンに導入したプレミア・ペアシート(34組68名)の利用状況は、

料金は2人で土日6千円、平日5千円と高めの設定だが、土日でだいたい稼働率が40%、デートムービーでは一般席よりプレミア・ペアシートが早く売れて、満席になることもある。利用者はやはりアダルト層あるいは若年層の、いずれもカップルに限られている。

ということなので、カップルでない方のペアシート利用も是非?映画以外のコンテンツ上映については、

1番スクリーン(267席)と10番スクリーン(413席)にDLP上映システム、そして YAMAHAの音場支援システムを導入し、オープン以来、映画以外の様々なコンテンツを上映してきた。このYAMAHAのシステムは、コンサートホールやスポーツ競技場など、あらゆる環境での音響を的確に再現することができ、まさにその場にいるかのような臨場感が楽しめる。特に、ムービープラスさんの協力を得て、5月27日夜から28日早朝にかけて生中継したカンヌ国際映画祭授賞式のパブリックビューイングが印象的だった。日曜日の深夜にも関わらず、10番スクリーンの7割が埋まった。この発展形として10月21日に映画音楽コンサート「シネ コンサート」を開催し、大盛況となった。

カンヌ映画祭のパブリックヴューイングは、入場料がタダだったというのもありますが(ちなみに当選者のみなので歩留まりが7割だったという話とほぼ同様なのでしょう)。 (以上、文化通信速報10/23)

コンセッション(飲食売店)が好調。

やはり大きな特徴は、シネコンの定番商品であるホットドックを置かず、その代わりにロールピザを投入したこと。これが大成功した。このピザはUC豊洲のオープンに合わせて開発した新規商品で、豊洲での好評を受けて、既存館を含めてUCの他のサイトにも納入している。他にもレジ回りに"ヒントミント"やクイーンアリスの焼き菓子などを陳列販売し、女性客に人気。豊洲はUCの他のサイトに比べて、コンセの客単価も、全売上に占めるコンセ収入の比率も現状高めだ。

併設のカフェ&バーラウンジ「Breathe(ブリース)」について。

テナントの中でも、Breatheほど高級感のある飲食店舗は他にないため、映画を見る人だけでなく、見ない人にも利用されている。<略>最近では結婚式の二次会、クルージングの打ち上げパーティなど、貸切営業も増えてきた。Breatheの2階にあるVIPルームは、舞台挨拶のために来館した俳優や監督の控室、企業の接待といった用途で不定期に使用されてきた。今後は、企業の接待用のコースを新設するなど、稼働率を上げていく。Breatheの面白い利用方法として、8月11日開催の第20回東京湾大華火祭で特別に専用コースを設けた。食事・ドリンク・サービス料込みの3コースを用意し、1ヶ月前に売り出したところ、全席が発売当日に完売した。(1)VIPコース(1組:10万円)はVIPルームを二分割し2組11名が利用、(2)プレミアコース(1組:4万円)はBreathe2階の"プレミアム・ラウンジ"(通常はプレミア・シート〈土日6千円、平日5千円〉利用者の専用スペース)で5組10名が利用、(3)一般コース(1組:3万円)は1階スペースで20組40名が利用した。花火大会という特別な条件のもと、オーシャンビューという立地の強みを最大限に活かすことができた。

(以上、文化通信速報10/24)

花火ねぇ。強気の料金が良かったのかも。それだけの価値があるかというと、ガラス越しでしょ?と思うとどうなのかと思いますが・・・プレミアム・ラウンジも席によっては結構遠いし、窓のさんが気になるのでは。でもこういう商売を出来るのは面白いですね。

ららぽーと豊洲との連動について

ららぽーと豊洲全体で映画を核にした販促活動を行っている。今年5月公開の「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」で初めてスタンプラリーキャンペーンを実施した。各店舗で一定金額以上の買物をするとスタンプを捺印して、必要な数のスタンプが貯まると、映画鑑賞券などが当たる抽選会に参加できるという内容。売上が伸びるため、各店舗には喜んでもらった。UC豊洲としてもプラスの効果は大きかった。

−UC豊洲は、このキャンペーンを通じてどんな収穫があったのか。
参加した130以上の店舗で、映画のビジュアルを使用したキャンペーン告知のポスターやチラシが置かれた。また、ららぽーと豊洲の館内共用スペースや外壁でも告知が行われた。結果として、キャンペーンだけでなく、劇場自身の宣伝にもなった。このキャンペーンで、ららぽーと豊洲全体が連動するための一つの形ができたようだ。

(以上、文化通信速報10/25)

商業施設全体が協力体制を作れるなら強いと思います。不協和音をなんとかするのが先決というところも多いかと思いますが・・・劇場が告知できればでよいと考えて賞品も劇場持ちなら、他店舗は持ち出しをしなくて済む分協力は得やすいでしょうが、それにしても施設全体をあげての前向きな姿勢づくりには強力なリーダーシップも必要で、商業施設側の力量による部分も多そうです。

個人的な経験を考えても、やはりテナントビルの営業の方がやる気であることが大事。雑談で話したことが瓢箪駒のように実現するというのも、やっぱりやる気のなせるわざだったのでしょう。

競合の状況は?

UC豊洲がオープンして、エリア全体のパイは確かに増えた。競合は厳しいが、ある程度の棲み分けができている。109シネマズ木場はファミリー層やシニア層の支持が厚く、シネマメディアージュは10代から20代前半のカップル中心でデートムービーが圧倒的に強い。UC豊洲は20代後半から30代のアダルト層が中心。商圏を見ても、豊洲は足元(江東区、中央区の一部、江戸川区の一部、千葉県)が中心だが、シネマメディアージュはお台場という土地柄もあり関東全域から集客しているのが現状だ。

競合との差別化については、

色々な差別化の施策を考えているが、非繁忙期の旧作特集上映が一つの形として定着してきた。

UC社内においての位置づけは、

UC豊洲は、当社初の東京都心部への出店であり、当社のフラッグシップシアターという位置づけ。

とのこと。(以上、文化通信速報10/26)
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