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映連、平成19年度全国映画概況を発表
2008年02月01日 (金) 20:20 | 編集
昨年の国内映画興行収入は2.2%減=邦画低調で再び洋画優位に−映連

日本映画製作者連盟(会長・松岡功東宝会長)は31日、2007年の国内興行収入が前年比で2.2%減の1984億4300万円になったと発表した。年末の「正月興行」が不振だったことなどが原因とみられている。

 06年の興収は、21年ぶりに邦画が洋画を逆転したが、07年は邦画が前年比12.3%減と低調で、再び洋画優位となった。興収全体では減少だったが、松岡会長は「映画館の入場者数は1%弱しか減少しておらず、映画への投資熱も冷めていない」と話した。

07年映画興行収入、邦画が再び洋画下回る・大ヒット作少なく

日本映画製作者連盟(東京・中央)が31日発表した2007年の映画興行収入(興収)は、前年比2.2%減の1984億4300万円だった。ハリウッド大作がそろった洋画は9.3%増と好調だったが、ヒットが一部作品に片寄った邦画は12.3%減と大幅に下落。06年に21年ぶりに逆転した邦画と洋画のシェアは再逆転する結果となった。

 興収は昨年11月までは前年並みを維持したが、年末商戦が振るわず通年では減少に転じた。邦画は首位の「HERO」が81.5億円と好調だったが、50億円以上の大ヒット作品は前年の6作品から2作品に激減した。洋画は「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「ハリー・ポッター」の続編が軒並み大ヒットした。

 入場人員は0.8%減、平均入場料金は1.4%減とそれぞれ減少した。一方、映画館数はシネマコンプレックス(複合映画館)の開業が相次ぎ、3221スクリーンと159スクリーン増加した。

というわけで、映連の発表がありました→2007年(平成19年)全国映画概況

入場人員1億6319万人〜興収1984億43百万円(前年比98%) 11月末時点では独立系を入れて前年比100%超も正月興行の12月が前年比83%と悪く前年割れに。
邦画構成比47.7%
映画館数3221スクリーン、うち新館277、廃館118(前年比+159スクリーン)※2008年は新館168、廃館42予定。
公開本数810本、うち邦画407、うちアダルト76、一般映画331。

松岡会長の談話から以下抜粋

7千館あった映画館が減って、地方の老朽館は苦労したが、その中で頑張って綺麗にした映画館は非常に順調だった。特に大都市の大きな映画館は不況知らずで、映画館が不況ではないような数字をあげていた。入場人員は減ったが、入場料金があがることと映画館が減ることで、映画館1館あたりの売上は増えていった。例えば、一番映画館が減った時は1993年で1734館。その時に入場料金が18百円になり、そこからは値上げをしていないし、割引が増えているので、93年以降は入場料金の平均は下がっている。その93年でも1館あたりの興収は94百万円あった。映画の入場人員と興収が一番少なかったのは96年で、その時でも1館あたりの興収は81百万円あったが、昨年は映画館が増えているので、映画館の1館あたりの興収は61百万円と、非常にこれから苦しくなってくるのではないか。

(略)この10年くらい入場人員と興収が増えてきたのは、ある程度状態のいい映画館の数が増えたことによる、ハードによる入場人員増があったと考えられる。もちろん映画の力がないと来ないのは事実だが、シネコンは映画館のなかった大都市の郊外、並びに地方都市の映画館のない、弱いところに出来た。そこに映画を身近に見ることができなかったお客様が、設備のいい映画館で映画を見られるということで、当初シネコンによる映画館が増えた時は入場人員が相当増えた。

だが、最近はすでにシネコンがある既存の商圏に対して競合して作るわけだから、あまりそこで新しい観客を掘り起こすことがなくなってきている。映画館が増えても興収は既存の映画館とのパイの取り合いになるので、これからはハードによる入場人員増は望めない。お客様の求める映画をいかにより多く作ることができるかにかかってくる。

でも年間の製作本数は増えているし、出資者の熱も冷めていないので見通しはよいだろう、とまとめている。

(文化通信速報2/1)

小売は仕入れを安く抑えて売値を高く維持することで利益を生むわけだが、映画館はどこに行っても同じ価格、という状態は以前に比べれば崩れて各種割引が導入されている。とはいえディスカウントを競うというところにまではなっていないので地域共倒れでいっせいに廃館という事態にはならないだろう。結局のところオーバーストアな地域はどこかが引くことで勝負は決する。決しなければ、たとえば東宝やワーナーといった強力な配給会社がある映画館にのみ作品をおろし、ある映画館にはおろさない、という頒布権を最大限に利用した方法で強制的にゲームを終了させることもできる。まぁその前に調整を行うのがオトナの判断であり、実際、興行会社としての東宝は競合する地域を整理している。自身が興行を総取りするわけではなく地元興行会社に委ねる、というのは、配給として作品を卸すことでもメリットは充分あるから、という判断か。悩ましいのは寧ろ中途半端にシネコンを展開している松竹、東映、東急レクあたりだろうが、映画以外のアイテムを上映することでその窮地を抜け出すことができるのかどうか。アイテムの数やそのパイを考えると、一発屋的な花火にはなっても継続は難しく、苦難は続くと思われる。

なお興収上位を邦画洋画混交で紹介すると以下のとおり。
2007年興収上位番組
1)109.0億円 パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド(WDS)
2)94.0億円 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(WB)
3)81.5億円 HERO(東宝)
4)71.2億円 スパイダーマン3(SPE)
5)51.0億円 硫黄島からの手紙(WB)
6)50.2億円 劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSバルキアVSダークライ(東宝)
7)45.6億円 ALWAYS 続・三丁目の夕日(東宝)
8)43.7億円 西遊記(東宝)
9)41.1億円 武士の一分(松竹)
10)40.1億円 トランスフォーマー(UIP)
11)39.1億円 ダイハード4.0(FOX)
12)39.0億円 レミーのおいしいレストラン(WDS)
12)39.0億円 恋空(東宝)
14)35.7億円 ナイトミュージアム(FOX)
15)35.4億円 ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い(東宝)
16)34.5億円 どろろ(東宝)
17)32.0億円 オーシャンズ13(WB)
18)28.5億円 バイオハザード3(SPE)
19)27.2億円 アンフェア the movie(東宝)
20)27.1億円 幸せのちから(SPE)

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