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ワーナー・マイカル・シネマズ 最新情報
内訳について。国内で公開される2008年度のアカデミー賞ノミネート作5本すべてが公開されたことになる。総じて興行的に厳しい成績の作品が多く、アカデミー賞の冠があまり効果的ではなくなったことが、はからずも露呈された結果になった。
まとめはこんな感じ。公開された5作品は、『ノーカントリー』、『つぐない』、『フィクサー』、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、そして『JUNO/ジュノ』だ。最終的な興行収入でいえば、いずれも1〜3億円台に収まりそうだ。全国的なチェーン公開作品ではなく、単館拡大作品と言われるものばかりとはいえ、興行成績が低い。
そのなかで、作品賞を受賞した『ノーカントリー』は、3億5千万円前後の興収が見込まれ、5作品のなかでは最も好成績を残した。ジョエル&イーサン・コーエンの作品としては、過去最高の記録になるが、作品賞受賞作品の興行としては歴代最低ランクの部類に入る。特に深刻なのは、1億円台になりそうな『つぐない』、『ゼア・ウィル〜』、『JUNO/ジュノ』だろう。
ま、大げさな、と思うが、その通りなのだろう。このような現象は、観客の側に映画文化を受け入れる下地がなくなり始めている証しなのかもしれない。少なくとも、アカデミー賞という冠があれば、ある程度の関心を示した人たちがいた時代とは大きく様変わりした。
アカデミー賞なんてたいしたもんじゃない、と思うが、まぁカンヌなんてのも賞をとっても威力もなんにもありゃしないわけで、賞自体が消費者にとっては遠いものになっているということだろう。それは、むしろ健全なことかもしれない。空ろな権威に振り回されない賢い消費者、というわけではなく、単に無関心なだけだが、「賞を獲りました!」だけで通用する時代よりも面白いといえる。
かつてはスペックを喧伝するだけでPRになった幸せな時代があった。全米ナンバーワンだの、アカデミー賞作品賞受賞だの。でもそうした情報は実は何も伝えていることにならない。それが如実になってしまったわけだ。毎週や毎年出てくるものに付き合うほど暇じゃないわけで、イベントは度重なるとルーティンになってしまう。するとそれが当たり前なわけで、もっと刺激がないと消費者は動かなくなるわけだ。情報のエスカレーションもしくはインフレーションが望まれているわけで、でもその要望に沿おうとすると際限がなくなってしまう。商売として難しいところにきているわけで、そうした場合の突破口は、延長線上には、ないのだろう。
結局全部観ました。
水準以上の作品であることは確かです。
でもいかんせん、いくらオスカー狙いの芸術作品だったとしても、地味に過ぎます。
あと、期待が大きすぎると「さほどでもないなあ」と思ってしまった人の声を複数何度も聞きました。
要は単純な話。
どれも映画が大して面白くなかった(一般的には)だけのことだと思います。