私が唱えているのは、外国映画のドメスティック化説。ま、ハリウッド映画に限った話ですけど。それ以外の映画は基本的に日本でヒットしないからまぁいいでしょう。韓国映画の失速はよくわからないが、食傷気味ということでしょうかね。ただこれはバブルだったので、それがしぼんだ状態でのマニア層の残存が韓国ドラマにあるのだろう。で、ハリウッド映画について。
日本でヒットしないのは、要するに、アメリカもしんどいので、容易にヒットできる、ドメスティックな人気のある出演者なり題材なりに寄っていることにあると思っている。アメコミは、日本はそんなものを遥かに上回るマンガ文化があるのでモノが入ってきていないために土壌がない。「ハンコック」と「アイアンマン」のどっちがアメコミ原作?と聴いて、わかるひとは少ないだろう。そして、TVスターの出演。「サタデーナイトライブ」出の人が出てたところで、わからんて。後は、ドラマものの映画化なんていう、お前はフジテレビか!みたいな陳腐な発想。メガヒットはほとんどそれで占められる。うーむ。
ところで、吹き替えで上映する映画の本数が増えている。が、これは、配給会社いわく、スクリーンをおさえるための方便らしい。上映回数の問題はあるかもしれないが、作ったプリントの割合ほど吹き替えは興収シェアを稼いでいないという。吹き替えを作る手間隙を考えると、それって本当にいい手なのかは、疑問符がつく。「スパイダーマン」クラスはともかく、10億円足らずの映画だと、吹き替えは単なるコストかもしれない。
で、日本映画だが、これはバブルですね。映画もドラマも、日本のものは、質が低いですよ。いや、すごいのもあるけれど、平均点としてね。照明と音楽は致命的ですな。質が高くても大ヒットするとは限りませんし、案外リクープしていないところが頭のいたいところ。日本映画をなんとなく見ているひとは所詮浮動層。テレビを見て、映画館に足を運ぶ人は貴重ですが、今後10年でテレビは信じられないほど地盤沈下していきます。それは今の株価ほどに・・・。なので、今のプロモーション手段は、10年でほとんど通じなくなっていくでしょう。いや、効果がないわけじゃないんですけど、今に比べたら愕然とする結果になるということで。
洋画が入らないから自国で生産、みたいな形で、日本映画つくりに没頭している会社さんは、正直、しんどいと思っていますけど。世界の常識として、儲けるには自分の手を汚さずに、ものを右から左にもっていってそこに付加価値をつけることで手数料をぶんだくる、というルールがあります。洋画で儲けられないのはそれは契約に問題があるわけで、自分で作れば、という発想は、実は低の低。でも、みんな、作りたい欲求はあるわけで。それはわからなくもないけれど、自分で作ると、ハードルが下がるんですよね。よそから買うものは、当然あるハードルを儲けて、それより下は買わないわけだ。一方で、自分でつくるものは、つくったら出さなきゃいけないからね。ハードルとかいってられないわけだ。
というわけで。外国映画が不振なら、次にくるのは、日本映画の不振、でしょう。いま日本映画が入っているのは、テレビの最後の輝きのおかげであって、あとは映画の衰退、崩壊でしょう。このブログやっているのにそんな話でいいのかと思いますけど、まぁ映画も100年生きながらえたんですから、もう寿命ですよ。正直そう思ってます。今後映画はどうなるって?インドと中国で存続するんじゃないですかね。アメリカ?金融不安で大変な事態が起こると思いますよ・・・