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アート系映画が危ない、という記事。
2008年12月22日 (月) 22:21 | 編集
「アート系映画、真冬の次には」という朝日新聞12/20付け記事。

90年前後の東京は、オシャレなミニシアターで世界中の秀作が 上映され、感度の高い若者が押し寄せていた。ところが今は 観客にソッポを向かれ、秀作が公開されなくなるという 悪循環に陥っている。

という。

シネマライズの頼光裕社長は「ヒット感が薄れてきた」とみる。 同館は「トレインスポッティング」「ムトゥ 踊るマハラジャ」 などがヒット。しかし、最近はそんなムーブメントが醸成されないという。 アート系映画を、シネコンを含む複数館で同時公開することがあるのも、 ヒット感をそぐ。

ブロックバスター化はあるだろう。でもそうでないと利益出ないしね。

東京・渋谷のBunkamuraル・シネマは来年20周年。 過去の興収10傑をみると、02年の「エトワール」 以降の作品がない。同館の中村由紀子さんは「興収は 約4分の3に落ちた。『見たい、知りたい』という熱気が減ったと思う」。

高年齢対象のル・シネマでさえそうですか。とはいえこんな話も。

配給会社アルシネテランの堀江昭雄代表は「買値が安くなった今が チャンスだ」と言う。大手配給会社が相次いでアート系映画に 参入し、買い付け価格が跳ね上がっていたが、この不況で撤退。 「適正利潤が得られる値段になった」。20日公開の「PARIS」は当初の10分の1の値段にまで下がったという。

「落ちるところまで落ちた方がいい」と言うのは、ダルデンヌ兄弟や ジャ・ジャンクーら、アート系映画作家の作品を体系的に配給してきた ビターズ・エンドの定井勇二社長だ。「80年代には映画ファンの中に、 アート系映画への飢餓感がすごくあった。だから劇場に駆けつけた。 今はそれがない。数年後、危機感が皆に浸透した時、もう一度 アート系映画のムーブメントが起きるのでは」と期待する。

映画祭に関して言えば、完全にサークル化しているのが 原因ではないだろうか。カンヌにしてもコンペの面子は 毎年同じ。カンヌ、というレッテルだけではもう通用しない。 賞自体が面白くならないと。

一方、 日本映画はジジババとジャリ相手、洋画は大味、 みたいな状況のなかで、アート系フィルムを自分たちの ものとしてみた時代に対して、今は、 大作の出来が箸にも棒にもかからないような ものではなくなり、映画を見たいという人たちが シネコンにかかるレベルの作品で満足するような 状況になっているのではないか。 「WALL・E」だって「ポニョ」だって、 「ダークナイト」にしたって 内容はアート系フィルムみたいなものだし。

あとは、かつて映画を見ていた世代が映画を 見なくなったというのはあるのかも。私は 東京の東側に住むようになって、面倒になって 映画を見に行かなくなった。まぁ銀座にも行かないので 引越し云々よりも2〜3時間を映画に費やすような 余裕がなくなったというほうが正確か。 そうはいっても年に10本は見ているわけで、 普通の人からみたら十分に映画好きなんだろうが、 年に10本ではアート系など入る余地もない。

ではそんな状況でどうすれば?というと、記事では、

80年代の黄金期、ミニシアターで働いた経験を持つ 作家の阿部知重さんは「新しいカリスマ評論家の 存在が不可欠」と話す。

彼らを一堂に集める雑誌が欲しい。当時の『リュミエール』 のように。評論家のドリームチームを作ることができれば、 再びムーブメントが起こるかもしれません。

という談話を持ってきて占める。パッチワーク記事ではあるが、 現状を嘆くばかりでない内容で意味がある、のかどうかはわからないが。 誰に向けてのものなのかなぁ、これ。個人的には面白かったですが。

評論家を集めるというと、 MovieWalker試写室ランキングみたいのもありましたが、終わっちゃいましたしね。 WEBよりはやはり雑誌でしょうか。

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