1月17日公開予定だったが、配給契約を解消したと、配給だけなので問い合わせは製作会社にお願いね、という記事が出たのは12月15日である。この映画に関しては、 映画『ふうけもん』公開中止のお詫びという記事が製作会社のサイトに掲載されており、東映のせいではまったくないことが強調されている。
問題は、よほどの業界人か何かでないとそんな映画が待機しているということすら認識していなかったことで、この事態により報道されたことで作品を認知した人が殆どということか。今後公開にこぎつければ従前よりは興味をもつひともいるだろうが、ヒットするかどうかは別問題、そもそもこんな出自の映画、商売として危なくて手を出せない。
結果的にそうなる作品を配給ラインナップに加えざるをえなかった東映の厳しさが改めて浮き彫りになったといえる。公開一ヶ月前でこの事態というのは、穴埋め作品どうするのということで、そこで 劇場版『炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』公開決定!完成披露試写会にご招待! | 東映[映画]なんて記事がでて、Vシネ的に作っていたこの作品を急遽持ってくることに。タマがある分幸せともいえるが、さしかえ映画としてベクトルが違いすぎる。しかも試写会が1月20日で、公開は1月24日。1月17日映画のさしかえに間に合っていない。で、丸の内TOEI2(どうでもいいけど、あそこって「丸の内」って呼べるのか?)では1月17日から 『プライド』と『闇の子供たち』を公開することになっている。一週間でさしかえ、というわけではなくて、二部もしくは三部上映などになるのだろう。とはいえブロックブッキングの時代ではないので、大騒ぎということにはなりそうにないのは良かったかもしれない。
東映といえばかつて、主幹事は日活だが東映も製作に名を連ねたアニメ「ガンドレス」を 未完成のまま公開した過去がある。これはなかなか衝撃だった。記事では 『宇宙戦艦ヤマト 完結編』(映画は「放映」ではなく「上映」だろう)や 『火垂るの墓』の一部未完成のままの公開にも触れているが、払い戻し+ビデオ送付なんて例はさすがに前代未聞だった。『老人Z』は公開前日の一般試写会でも未完成バージョンで終盤色が抜け動かなくなり線描になり最後真っ白で音声だけという捨て身のギャグを披露していたが翌日の公開には間に合ったらしい。ネタか?と思うが本気で間にあっていなかったそうな。試写会来場者はみな劇場鑑賞券をもらって帰ったという話がある。本編映像の一切ない予告編は伝説。
まあアニメは、作画崩壊というのがテレビものではよく話題にのぼったわけですが。できあがらない、というタイトなスケジュールで商売するのってどうなのよ、という点を根本的に考えなければいけないわけで。今回の例に立ち返ると、まぁ引っ張った結果引っ張りきれずが一ヶ月前なのだろうが、公開一ヶ月前で中止できるようなスケジュールで動いているような配給会社が今後生き残れるのかいな、という疑問はどうしても出てくるのではないか。まぁ今回は事故っちゃあ事故なんだけれども。
「ガンドレス」に話を戻せば、後に発売されたDVDには、当然のことながら「完成版」が収録されたのですが、加えてわざわざ「劇場公開バージョン」も(部分的ではなく、全編まるごと)収録されていました。やれやれ、と。